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2025年

2025年10月26日

水俣病の実態、現場を視察


10月26日の朝、水俣病にまつわる現場を案内していただきました。

慰霊碑、水俣病患者の診断、治療とともに歩んできた民医連水俣協立病院(設立時は診療所)の屋上から、目の前にあるチッソ水俣工場を眺め、水銀が垂れ流されていた排水口などを見てまわりました。


命より、安全より、経済が優先され、取り返しのつかない被害が広がり、いまだに救済されずに裁判が続いている。

「生きているうちに救済を」

少しの時間でしたが、案内していただいた中山さん、ありがとうございました。

 

#水俣病

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(しんぶん赤旗2025年10月28日付掲載)

日本共産党の堀川あきこ衆院議員は26日、水俣病の歴史や実態を知り、広く知らせることで被害者救済や問題の解決につなげようと熊本県水俣市を訪れ、汚染が広がった現場などを視察しました。高岡朱美、平岡朱の両市議が同行しました。

水俣病をめぐっては、賠償などを求めてたたかっている「ノーモア・ミナマタ第2次訴訟」の熊本、大阪、新潟の各地裁判決で、合わせて179人が水俣病に罹患(りかん)していると認められるなど、未救済の被害者が多数残されていることが明らかになっています。

視察では、加害企業チッソ(現JNC)の工場の全景(正面に建つ水俣協立病院屋上から)や水俣病の原因物質のメチル水銀を含む廃液を水俣湾に放出した百間排水口跡、水銀で汚染された水俣湾の一部を浚渫(しゅんせつ)し、ヘドロなどを埋め立て整備した親水公園を訪れ、被害の広がりを確認しました。

堀川氏は、人の命、健康より企業の利益が優先されたことや水俣市がチッソに依存してきた関係が被害者救済を遅らせたことなどを知ることができた重要な視察だったとし、「救済から取り残されたすべての被害者を救済するために連帯して頑張りたい」と述べました。